レッスンについて

初級段階

ただ弾くだけでなく、弾く前に拍を自分で数えながらリズムを叩いたり、どんな拍子、リズムも、真似するのでなく自分で再現できるようにします。簡単なメロディーのうちから、正しい打鍵の仕方、音色を使い分けるための打鍵の違いなどを試し、自分の耳でも違いを感じて簡単な曲でも美しい旋律に聞こえるようにします。演奏する上で大切なのは、くっきりした音を出す指だけでなく、耳で音色を聴き、自分の出している音と向き合うことです。
初期段階の早い時期からハノンやツェルニーを使い、一本ずつ独立した指、指に重みをかけ無理な力でなく自分の体重を鍵盤に伝えて弾くこと、素早い指さばきや、音階で規則的な運指を学んだり、スタッカートやレガート奏法など曲を演奏する上で基礎になる技を身につけます。
そういった練習曲と並行して、表現力を身につけ、歌心を磨くトンプソンやブルグミュラーなどの教材を使います。

中級段階

ソナチネやバッハインヴェンションなどで左右の音のバランスや、複数の声部が入り混じる対位法の曲を学ぶことで内声を抑えたり、特に聴かせたい声部との弾き分けを実践し、音楽的に整理されて聴き映えのある、なおかつ表情豊かな気持ちの入った演奏を目指します。
ペダルも、この時期から本格的に踏み始め、リズムや響きなどその曲の個性を生かした踏み方で曲を彩れるように、まずは基礎からしっかり身につけます。
また、いろんな時代の作曲家の曲に触れることで、その時代背景を理解した曲作り、タッチの弾き分けを覚え、より豊かな演奏へ繋げていきます。

上級段階

本人の好みと、得意な雰囲気を考慮しつつ選曲するレベルです。
静と動、音色を使い分けるための呼吸や身体の持っていき方、長いフレーズを保てるように、など、ワンランク上の演奏にするために、弾き方を特に実演して、目には見えない、感覚的なことを身体で感じてもらいます。
また、自分にしか出せない音色がきっとあるはずなので、それを見つけ磨いていくことで素晴らしい演奏に繋がります。心を銀の鏡の池のように落ち着け、自分の内面を映し出してみましょう。その池を渡る鳥のさえずり、風に波立つ水面、池の周りで風にそよぐ木の葉、イメージしたそれら全てが、音を介して、絵のように人に伝えることができるのです。あなたが描いた一枚の絵を、言葉にせず音色で伝えること、それが音楽だと私は思います。

どの段階の生徒さんにも、この教室の名前の由来espressivo(表情豊かに、というイタリア語)
あなたの奏でる音色から味わって欲しいです


レッスン料金(ピアノ、ソルフェ共通)

レッスン回数は月に3~4回(年間約42回)。曜日、時間固定のレッスンとなりますが、どうしても都合がつかない場合など、予定が合えば振替レッスンを申し受けます。
ただいま、日曜日の午後ですといくつかお時間の枠をお選びいただけます。その他の曜日につきましては個別にご相談ください
45分 8,000円/月
60分 10,500円/月

発表会について

年に一回発表会を開催しています
聴きに来て下さった方が楽しめるよう、一人ずつ生徒さんの紹介をしながらアットホームな雰囲気で行っています。